聞き上手は前提として、僕らは発信上手になる必要がある

私の知人に「地球上どこに住んでも君ならやってけるでしょ」と思える人、佐藤君がいる。

佐藤君は英語・日本語・スペイン語が堪能で、先日グリーンカードを取得した。奥さんはスペイン人で、ニューヨーク郊外の田舎(どこだよ?)に住んでるのだが、もうすぐボストンに引っ越すそうだ。引っ越す理由は「子育ての環境に良さそうだから、なんとなくノリで」ということらしい。彼らに子供はまだない。

で、そういうグローバルな人間になるためには、やっぱ言語の壁ってのがでかいよなーと思ってたんだけど、佐藤君と会話していたら、どうもそれだけではダメらしいということが理解できてきた。さて、どういう要素が必要なのかなーと考えてみると、

  1. 相手や相手の文化への興味と理解
  2. 歩み寄り*1の姿勢と技術(言語能力含む)
  3. 自分や自分の文化への理解と発信

このようになった。

誰とでも分け隔てなく仲良くなれる人ってのは大体上記の1と2が上手い。しかし、どこに住んでもやってける感のある人、つまり佐藤君は上記3の『自分の理解と発信』までが優れているのだ。

そしてその『自分の理解と発信』ができてる人とできてない人では、サバイバル力が全然違ってくるのだと感じた。

地球上どこに住んでもやってける人とは

性格や人格、価値観、文化、歴史…そういうものを含めた相互理解を醸成できる人だ。

まず相手と自分が“違う”ということを知り、相手に偏見のないフラットな興味を持てること。次に自分のことをよーく理解していること。できれば自分達の文化や歴史(いわゆるルーツ)についても理解していること。さらに相手と自分の違いをテーブルの上にさらけ出し、お互いに『言語で』説明し認識することができること。最後に、違いを把握した上で「じゃあどうすっぺか?」という未来や落とし所を指し示せること。

これが自然にできる人は本当に地球上どこに住んでもやってけると思う。

日本語圏ローカルな自分にゃ関係ねえ?んなこたぁない

「察しと思いやり文化」の日本でも、会社の中は「黙ってちゃわからない文化」であると思う。

だからどんどん発信してった方が、どんどん新しいステージに進んでいける。もし進んだ先が希望したものでなかったとしても、どこに住んでもやってける力があれば、どんな職場でも上手くやっていける。それは望む未来へのステップに確実に繋がる。

どこに住んでもやってける人=サバイバル力がある人なのだ。

まとめ

聞き上手は前提として、発信上手になるとサバイバル力は格段に向上する。

同じ文化圏の人であっても、人生はミニミニ異文化交流の連続だ。油断するな!

*1:時に歩み寄らせ