メスの選択が地球を救う可能性について

あのー少し前に、雑誌やテレビなどが煽る話題に乗せられやすい女性のことを「スイーツ(笑)」と呼んで馬鹿にするのが流行ったじゃないですか*1。確かに、平和な世の中においてスイーツ(笑)な女性達は嘲笑の的になるかもなーとは思う。

でもね、この『群体としての女性の価値観の変化』が、2008年以降の世界を…いや地球を救う鍵になるとしたらどうよ?という話。

女性は何をセクシーだと思うのだろうか? どうやら、女性はハイブリッド車をセクシーと思うらしい。ハイブリッド車には若い女性を惹きつける魅力があるようだ。

米General Motors GM 社などが実施した調査からもそれは明らかだ。この調査によると、10人中9人近くの女性が、おしゃべりするなら『ポルシェ』に乗っている男性よりも『プリウス』に乗っている男性のほうが好ましいと回答している。

環境を気にする男がモテるようになった。てことは、逆に言えば、

  • 環境のことを考えない男は子孫を残しにくくなった

ということだ。

誰によって作られたブームなのか?は、どうでもいい

仕掛け人が誰なのか(自動車メーカーか、マスコミか、その他団体なのかなど)はどーでもいい。多くの女性に、同時期に共通の価値観が構成されたという事実と、その変化の内容が重要だ。

2007年以前の多くの女性は、男性を選ぶ際に『身長、学歴、収入、地位、ルックス、ファッション、コミュニケーション能力、友達の多さ、体力、長男か次男か』といったパラメータを重視していたのは間違いないと思う。ここに『環境に優しいかどうか』という基準が突如として加わった。ちょっとした天変地異である。

多くの女性が『環境を考える男を重視する』ように変わるとどうなるか

2009年頃の合コンでは、

幹事君:「じゃー端の席から自己紹介してー」
男子A:「あ、はい。えー佐藤です。仕事では太陽光発電の研究やってます」
女性陣:「かっこいい!」「きゃー素敵!」「今この場で抱かれてもイイ!」
幹事君:「ちょ待てよ、後の人の自己紹介もあるから。じゃ次の人ー」
男子B:「田中でーす。趣味はゴミの分別でーす」
女性陣:「えーすごい!」「もー感動で前が見えない!」「今すぐ結婚して!」

こんな会話が繰り広げられることになる。という冗談は、あながち冗談とも言えない。多くの女性が『環境を考える男を重視する』ように変わると何が起こるか?それはもちろん、

  • 環境重視の男が増える

のである。

オスはメスから選ばれる存在でしかない。多くのメスが『オスを選ぶ基準』を同時期に変更した場合、オスは自らの行動を変えていく必要に迫られることになる。*2

このブームが続く限り、アメリカが京都議定書の批准に回る日も近い。

結論

スイーツ(笑)は地球を救う。

子孫を残そうとする、また子供達が生き易い環境を作ろうと願う女性達の本能が、人間社会の進む方向を緩やかに書き換えていく。

*1:どうでもいいけど「スイーツ(笑)」を叩くブームに乗った人のことは「スイーツ(笑)スイーツ(笑)」と呼ぶ

*2:オスが暴力でメスを支配する方向もあり得るが、個人的に面白くないので除外する。