ネットによって失われるものに言及しないこと

先日、うちの会社の社長(たぶん40歳代)とサシで飲みに行った。私は小さい社内でたった一人のネット急進派(頭悪い)であり、その態度が社長の目にはどうも危うく映っていたらしい。

社長:「お前はネットによって失われる物のことを考えたことはあるのか?」
自分:「(うーんと)…ネットの普及で嘘の情報に騙されたり、攻撃を受けたり、(ネタに過剰反応して恥ずかしかったり)、職を失う人も将来は出るでしょうし、テロリストにも便利な世の中になってたくさんの人命が失われたり、そういう暗黒面はあると思ってます」
社長:「暗黒面ってほどじゃなくてだな…」

そこから社長は色々な事例を用いて『人と人が直接会って作る関係の重要性』を説き始めた。いやいやいやいや、ちょっと待って欲しい。

 「ネット面白いよ!」と叫ぶ人 ⇒ リアルな人間関係を軽視している人

という法則は必ずしも成り立たないでしょ!
そりゃ確かに私は「ネット面白いけど、リアルな人間関係の方が重要だよ!」なんていう風には叫んでいない。社長から見ればそこが納得いかないのだそうだ。良い面だけ説明するんじゃなくて、それによって失われる面も説明しろ、と。そうでないと説得力もないし、何よりお前自身がその両面を理解していないように見えるぞ、と。
まあ言われてみれば、自分から見た良い面だけを力説する人って、詐欺師か狂信者か戦況の悪さを隠す軍人ぐらいのもんか?他にもありそうだけど、いずれにしてもイマイチ信用できない人ばっかりだ。…やっぱ両論併記って重要だな。これからは気をつけます。

最後に気がついたこと

待てよ…そこを突っ込まれるということは、『普段からリアルな人間関係を大事にしていないように見える』という主張も含まれているのか。それは飲みの誘いに乗らないとか、残業せずにすぐ帰るとか、会社のイベントにことごとく参加しない態度から来ていたりする?ううーむ、今後はそういう面倒臭がりで子供っぽい所も、サラリーマン風に変えていかないとマズいっすねぇ。