monoli.th

(これは2006年1月18日現在、架空ビジネスです)

ああ、もう2006年も丸17日も消費してしまいました。このままでは「あっ」という間に老衰、またはガン・心筋梗塞脳卒中で死んでしまいますね。あなたは一体あと何回誕生日を迎えられるでしょうか。人間の一生など、儚くも短いものです。

さて、あなたは『この世に生きた証』が欲しいと考えたことはありませんか?
あなたのお子さんは、あなたのことを何世代にも渡り語り継いでくれますか?紙に残した文書が一体あと何年先まで読み取れますか?現在お使いの電子データは、および磁気・光学記録媒体は、百年後にも使用できますか?

もしも何百年にも渡り後世に残る生きた証が欲しいならば monoli.th にご連絡ください。ご希望の言語で、ご希望の文章を、ご希望の書体で石版に彫り込み、ご希望の国や地域の地下1Km以上にお埋めいたします。石版には何を書くのも自由です。ご自身の武勇伝を書き綴ってもいいし、科学的な知恵や、世界の歴史を書き残しても良いでしょう。ご希望とあらば絵を描くこともできます(絵の場合は別途オプション料金を申し受けます)。

さあ、あなたも monoli.th で、一瞬にして後世まで語り継がれる人物になりましょう。
Let's make legend!

# 最低な商売だな…

雪かきコンサルタント

私は誰かから「職業は?」と聞かれる度に、首を捻りながら「コンサルタント?」と答える。答えながら自らに疑問を投げかけてしまっている。ちょっと自分自身、コンサルティングをしてるだなんて、口が裂けても言えないからだ。ドキュメントとかあんま作らないし、経理回りについても詳しくないし、大それた提案もしないし、調査って言えば基本的にネット頼みだし。とどのつまり落ちSE(落ち武者のニュアンス、子守から引越しから畑仕事から社内政治調整まで何でもやる)のような仕事をしているので。で、コンサルって答えると決まって「何系の?」と聞かれることになる。
大昔は「あー…IT系?」と答えていたのだが、これがすこぶる恥ずかしい。恥ずかしいのは自信の無さもあるが、なんというか、こんな曖昧な表現でしか伝えられない職業ってどうなのよ!という点が問題だった気がする。IT系って答えても結局また「どんなことやってんの?」聞かれるハメだし。
ちょい昔は「あー…情報技術系?」と答えるようしていた。これはIT系より少しマシである。漢字を当てただけで若干分かり安い。世に言うオトンオカン世代でも多少は分かってくれる。でもやっぱり聞かれる「で、結局何?」て。
最近では「用心棒」と答えるようになってしまった。これはもうコンサルでもなんでもない。「IT系コンサルタント」よりも余計に理解しづらくなってしまう場合もあるようだ。何より怪しい。とことん怪しい。自由業に近い。
でも今日からは「雪かきコンサルタント」を名乗ろうと思った。これは皆が得意分野を持ってバリバリやりたい仕事をやる中で、誰もがやりたくない雪かきのような片付け仕事をバリバリ消化していく、という今までにないコンサルの形だ。ああ、もうコンサルって言っていいのかどうかも微妙だ。(それは最初から微妙だったからいいや。)
でも、日本海側の地方に行って「雪かきコンサルタント」を名乗ると、村をあげて歓待されたあとで、村長さんから「じゃ、お願いしますか」とか言われて屋根に上らされそうで怖い。違う、雪かきって言ってもそういう意味じゃない。でももう遅い。村中の家の屋根に上って決死の覚悟でスコップを打ち振るう日々が始まる。でも、コンサル精神は忘れないから積雪問題を根本的に解決するソリューションを考えて、実現したりしちゃうのね。すっげー英雄だ、雪かきコンサルタント待望論だ。

「雪かき」の語源、出展はこちら → 内田樹の研究室:即戦力といわれても