Web2.0で儲けるビジネスモデルを考えよう 第二回

問題:経済層と情報層を融合、共生関係になるようなビジネスモデルは無いのだろうか?

まず、問題点を書きだしてみよう。

1. 情報層は帯域が欲しい。お金は別にというかむしろ帯域制限になる。
2. お金はお金の帯域が欲しい。情報は別にというか情報がコピー可能なのでお金自体流通に必要無い。
3. 人は、両方の帯域が欲しい。

この三つの層を全て満たすようなモデルが欲しいのだ。

情報の帯域というのは、取り扱う情報の幅と量のこと?お金の帯域というのはお金の流れる量のこと?両方を満たすモデルとは、ごっつい量の情報と金が集まり流れるモデルのこと?うーん…。
あとネット上の広告なら費用対効果の算出は他の多くの広告媒体と比較しても段違いに高い精度で測定できますよね?というツッコミはおいといて。

前回の私の結論は

結局『はてなモデル』が理想なのでは?というオチだった。

  1. 金儲けよりも先に、自分達やユーザーが面白いと感じることを追求している
  2. その結果、多くのユーザーを集め、多くの情報を集めている
  3. アフィリエイトや広告によって自身の運営に困らないだけの収入をWeb上で得ている

はてなでは、こんな条件が揃っている。

お金を払うのは誰か?

サービスにまつわる関係者は以下の通り。

  • サービスを提供する人(=お金を受け取る人)
  • サービスを受ける人
  • お金を払う人

もう誰もが知ってることだと思うけれど、お金を払う人とサービスを受ける人は必ずしも一致しない点に、もう一度注目。

お金を払うのはどんな時か?

払った金額以上の価値や金を得られる見通しがある時。

一般的には、サービスを受ける人とお金を払う人は同一。しかしそのような既存のビジネスモデルでは情報爆発を起こし難い。なぜなら、お金を払う人は基本的に「払った金額以上の価値を得たい」だけであって「発信したい、教えたい、作りたい、他人の力になりたい」わけではないからだ。よって情報層を満足させることでお金を得ようと画策する場合は、サービスを受ける人への直接課金はNGに思える。

ということを逆に考えると

「お金を払ってでもいいから私に情報発信させてくれ!」というサービスやシステムを組めたら成功ってことだ。判りやすい例ではオンラインゲームがこれに該当する(かぁ?)。
または「わたくしは、高い金を払って参加しているのですわよ、フフン」というような、参加すること自体に意義があるようなサービス。これならそのサービスの中で情報を発信することには十分意義が発生すると思われる。例えば月額1万円以上の有料SNSとか。今後2〜3年ならいけるのでは?という気がする。
他にも思いつくけどそれはまた次回。

理想は…

お金と情報が、紙とエンピツの関係になること。両方あると価値を高め合う。