期待値のコントロール理論で考えると、イケメンは不利

こんにちはAobaです。すっかり寒くなりましたね。
Blogで時候の挨拶をあまり見かけないのは、エントリーは季節を問わず閲覧され続けるからなんだろうなって今気づきました。やることなすこと大体手遅れです!

さて、今日は「イケメンは不利」という話をします。

ある前提が揃うと、いわゆるブサメン或いは普通メン(なにそれ)と比較してイケメンは不利だよねーという話がありまして、その説明を試みます。

結論を3行で言うと

  1. イケメンはイケメンというだけで期待される
  2. 人は絶対値ではなく、相対的な変化量(振り幅)で物事の価値を捉える
  3. ガッカリ幅が最大化されている「何も持ってないイケメン」が最も不利である

以下は解説なので、もう読まなくていいです。

人は絶対値ではなく、相対的な変化量(振り幅)で物事の価値を捉える

たとえばこういうことです。

雨が降りしきる寒い冬の夜、不良が空き地で捨て猫を保護してたらどう思いますか?誰もが「あの人、実は優しい人だったんだ!」ってことになって評価はうなぎ登りじゃないですか。同じことを、いつでも誰に対しても優しい人がやってたらどうでしょう。「まあそうするよね」ってことで、評価は特に変わらないでしょう。

というわけで、人は振り幅によって物事の価値を捉えるのです。これ後の話で重要ですし、たぶん誰の人生においても等しく重要な法則ですので覚えといて損はありません。いや、既に知ってるよそんなことって話だったらごめんなさいね。

感動を呼ぶ方法と期待値の関係

突然ですが、人を感動させるにはどうしたらいいでしょうか?
引っ張るほどのことでもないので答えちゃいますが、相手の期待を超えればいいんです。これを応用すると、相手の期待を下げさせることができれば、感動させるのも簡単になります。

イケメンと会った時、人は期待を(もしくは警戒を)します。この人はきっとすごい人に違いない、と。しかし話してみると、なんだ意外と普通の人なんだなってことが判明します。はい、問題はここです。仮に中身が(=言動が)同じだとしたら、最初から期待される人はマイナス評価になり、期待されない人はプラス評価になります。

強引にまとめると、何も持ってないイケメンは、相手の期待を超える、すなわち相手を感動させるのが困難になるのです。

余談1:マイナス評価を逆手に取る方法はある

こんなにイケメンなのに、どんだけかっこ悪いんだこいつ…。みたいな振り幅は、イケメン本人がその落差を肯定的に捉えて利用している時に限ってプラスになり得ます。人は振り幅によって心を揺さぶられるのです。感動というのは「感」情が「動」くということです。

これはブサメンだろうが普通メン(なにそれ)だろうが同じです。見た目で寄せられる期待や予想といかに違う言動ができるか?というのは、他人が興味を惹かれる重要なファクターになります。無論、蓼食う虫も好き好きですから、嗜好と合わない場合は嫌われる可能性も増すわけですが、それはそれ。箸にも棒にもかからない存在になるより、よっぽど楽しい人生がおくれるのではないでしょうか。

また、誰からも好かれる状態ってのは理想的に見えますが、周りの人に必死でアジャストしてそれを実現してる人は大体不幸になります。なぜか?そりゃ自分に合わない人まで無理して引き寄せてるからさ。自宅に帰った時にどっと人付き合いの疲れが出る場合は、生き方を少し考えなおした方がいいと個人的には思ってます。と言っても、守るものが多い人は変化するのも大変ですけどねぇ…。

余談2:嫌われても嫌う必要はない

子供は、自分のことを嫌う人を嫌います。私はそれを「嫌い返し」と呼んでます。それは動物として自然な反応です。だって、嫌われてる人の傍にいることで生存上有利になることなんてありませんから*1

で、この「嫌い返し」は、誰にでもある原始的な反応なので、当然こちらが嫌うと嫌われます

別に誰から嫌われててもいいじゃないですか。嫌い返しする必要は無いのですよ。同様に、誰かを嫌いだと表明する必要もないのです。そんなことして嫌い返しされるもの阿呆らしいです。どうしても嫌いな人がいるときは、京都人のやり方を見習いましょう。

「うち、あの方はどうも好きになれまへん」

出ました、好きになれない。この言い方は上手に自分の脳をだましてくれます。何かきっかけがあれば好きになれる可能性が残るのです。脳みそ的にね。

まとめ

イケメンかブサメンかってのは期待の初期値の違いに現れますが、それを有効に使えるかどうかは完全に別の話ですね。

以上

*1:例外はあるけどレアすぎ