とらドラ!9

ネタバレあります。

えー8巻までが猛吹雪だったのでハラハラしながら読み進めましたが、いっやー実乃梨がよかった。一瞬「自分のことは棚にあげて大河に詰め寄るのかッ!?そいつはないぜみのりん!」とか思いましたが(キモい)大丈夫。みのりんはそんな奴じゃなかった…というか、実乃梨が変わった。そしてその変化は、意外にも亜美によってもたらされた面が大きいってわけだ。

恥ずかしながら、私には亜美がいる意味がわかってなかった。それこそ「異分子」であって、物語上いなくてもいいんじゃねー?とさえ思ってたが、それはかなり間違っていたらしい。亜美が大切にしたいものが何なのか?がハッキリと提示された今では、登場人物全員にとっての亜美とか、亜美にとっての皆とか、お互いにすげーいい関係じゃねえか!ということにようやく気がつく(北村君は最初からそれに言及してたし、夏休み以降の亜美の行動も変化していたのに、読者の精神年齢が子供すぎて亜美の真意を読み取れなかったというていたらく…竜児未満だ…)。

誰かとぶつかり合うのはエネルギーを消耗する。それは相手に対する期待(と自分に対する自信)がないとできないこと。大人な人は、多少の意見の相違があっても、相手を変えようとするより自分が変わることで対処しようとする。それは合理的な判断のはず。だけど考えようによっては寂しいことだな。

ものすごく遠いか、ものすごく近い関係じゃないと、思ったことをストレートに伝えるなんてことはできないし、エネルギーを使う気にもならないのだから。

10巻予想

9巻の終わりがアレだからなぁ…。10巻では、

  • 家族愛

がテーマになるに違いない。そして竜児は自分の大河への気持ちが何なのか(もしかしたら兄妹愛みたいなものなんじゃないか?という辺り)を整理することになるとか。イマイチ面白くないか。じゃあ、

  • 大河、高須家の養女になる

案はどうだろう。そんで竜児は亜美とくっつく方向へ。ううむ…今の亜美なら読んでみたい気もするが「とらドラ!」というタイトルだし、そんなエンディングは無いだろ。ならば、

  • 竜児と大河はネカフェ難民としてバイトで食いつなぐ共同生活を始める

だめだ絶対ねえ。

でも…それでも竹宮ゆゆこならなんとかしてくれる!(またか