想像力は仕事力だ

仕事ができるやつ、というのは概して『想像できている人』だと思う。

事例1:富士スピードウェイFSW)2007 F1イベントのトラブルの話

トラブルの原因は『主催者の想像力不足』に尽きると思う。

  • 来場者数に対して実際の輸送イメージや計算が不足=輸送トラブル
  • 来場者が何を見に来てるのか想像できてない=増設した席からレースが見えない
  • 来場者が何をしに来てるのか想像できてない=横断幕禁止等
  • 来場者が何で困るのか想像できてない=宿不足、仮設トイレ不足

おまけに、

  • 苦しい思いをした来場者が、FSWおよびトヨタやF1に反感を持つことを想像できてない
  • 地元の自治体や企業などもイベント成功の一翼を担っていることを想像できていない
  • イベントの利益とは、関わった人達皆の笑顔の最大化にあることが想像・理解できてない

会場内の道路の陥没については不運な事故*1だったかもしれない。が、それだけをイベント失敗の理由だと考えているようなら、イベント全体に対する想像力が足りてないのは確実だ。

想像力は仕事力だ。

FSWももっとちゃんと想像しろ。自分達で想像できないなら、想像できる人を連れてきてTOPに据えろ。鈴鹿サーキット東京ディズニーランドの運営責任者を恥を忍んで借りてくるとか。私を雇うとかな

事例2:ヤフオクの天才の話

6万円で仕入れたギターを9万円でさばく。そんなミュージシャンがいる。

彼が書く商品紹介の文章は、他のミュージシャンのハートを揺さぶるらしい。音楽に対する情熱や、楽器に対する愛情と歴史などが語られていて、そこに共感できる人(=ミュージシャン)であれば、商品価値を高く感じて、高値で買ってくれることになるようだ。

これは『顧客の心を想像できている』から出来ることだ。

どう書けば感情に訴えかけられるか。どう書けば価値を高く感じてくれるか。そういう諸々のことが想像できている。だから売れる、しかも高く売れる。

面白いことに、そんな彼でも商材が楽器でなくなるとパワーダウンする。洋服や自転車を売ろうとしてもあまり売れないのだ。これはターゲットとなる顧客の心(何を重視し、何で喜ぶのか?)を、彼が想像しにくいからだと思う。

もう一度言う。想像力は仕事力だ。

想像力が逞しい人向けの注意点

想像だけで完結させるのは危険です(>特に自分)。

想像したことを実践してみて、その結果を経験として蓄積して、次回の想像や行動に活かしましょう。(ただし犯罪の想像をしたからって実践しちゃダメです。逮捕されるだけです。)

そうすることで君の想像力は仕事力に変換されるのだ!

だから恐れずに立ち上がれ、全世界の想像力が暴走気味な人達よ!

未来の人類の笑顔は君の双肩にかかっているのだ!!

*1:想像するのが難しいという意味で