肯定しか無いコミュニケーションの可能性について

具体的にいうと、はてなスターについて、であります。

不特定多数無限大への情報発信の怖さ

公開Webサイトを持つことの恐怖。

一般的に、直接誰かと会話をする場合は、話し相手の事情を多少なりとも考慮して会話をすると思います。

たとえば受験に失敗した人がいれば、受験の話は避けてみたりする。もちろん人によって(自分や相手の性格、時間、場所、目的、話し相手との関係などによって)気の遣い方は異なるけれど、『相手の事情を考慮する』という部分は同じはず。*1

これが公開Webサイトで発信するとなると、すべての聞き手の事情を考慮するということが難しくなる。そもそも誰が見にくるか判らないのだから、気を遣おうと思ったら全世界のすべての人の事情を考慮することになる。そうなれば、もはや何も言えなくなる。受験合格おめでとう、さえ言えなくなる。

極端な話、
「自転車を買ったよ!自転車楽しいよ!」
と書けば
「自転車に乗りたくても乗れない人の気持ちを考えろ!」
と突っ込まれる。
「ハワイに行ったよ!楽しかったよ!」
と書けば
「ハワイに行きたくても行けない人の気持ちを考えろ!」
と突っ込まれる可能性があるわけで。

何について書いても大体、

「○○したかったのに○○できなかった人の気持ちを考えろ!」

と言われるかもしれない。

個人的には、Webがそんな世界になったら寂しいなぁ…と思う。

そこではてなスターの登場ですよ

肯定しか伝えないコミュニケーションがある。

「イイ!」と思ったら☆をつける。逆に「良くない」と思ったら☆をつけない。ただそれだけ。

これがネット上の評価の大部分を占めるようになったら、前述のような「○○したくても○○できない人の気持ちを考えろ!」とか「Web上のブラックマジック」のような問題は、(見かけ上)少し減るのかもしれない。

…とか考えていたら。あら、はてなスターでも、引用テキストでコメントを表現できる*2じゃないですか。てことは、将来的には、わざわざ☆をつけてまで文句を伝える人もでてくるんかもなぁ。(はてなメッセージの存在は知ってたけど、☆だけで実現できるとは思いつかなかっただよ…。)惜しいなー。

はてなスターには、是非『肯定しか無いコミュニケーション』の可能性を追求して欲しいのであります!以上!(他力本願か)

*1:中にはまったく考えない人も居ると思うけども。

*2:id:platrerやるな…