電脳コイルの妄想ストーリー(ネタバレあり)
こんなストーリーだったら自分としては熱かったのになーと、なんとなく書いてたら、冒頭にいきなりネタバレが含まれていることに気が付いた。きちんと電脳コイル最終回まで見た人だけ続きをご覧ください。あと、脳の流れに任せていたら、ヤサコがほとんど活躍しない話になってしまいました。
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妄想、電脳コイル
4423とは、イサコの意識を現実世界に連れ戻すために「あちら側」に作られた治療用の空間であり、イサコの兄を模した擬似人格でもあった。意識を取り戻したイサコは、4423を死んだ兄の魂だと誤認し、4423を現実世界に降臨させることを決意する。そのためには、
- 電脳体を体から引き剥がす技術
- 空っぽの体に別人の電脳体を定着させる技術
- あちら側との通路を作る技術
- 4423と近い年齢の子供の体
これらが必要だった。
しかし、これを実行するためには無関係な子供を一人殺すことになってしまう。そんなことはできない。イサコは計画をあきらめかけていた。
そんな中、イサコは猫目に出会う。電脳世界に詳しい猫目と共に技術を磨くうちに、猫目にだまされたイサコは「イサコの兄は意識不明で寝たきりの状態である」という偽の記憶を植えつけられてしまう。これなら既に肉体はある。後は技術を確立しさえすれば、お兄ちゃんを現実世界に戻せることになる。罪悪感がなくなったイサコは危険な技術である暗号路を身体に組み込むことに同意、急速にその技を高めていった。
イサコの計画に気が付いたのはメガマス社だった。彼らはイサコに「兄は既に死んでいる」と伝え、その証拠を見せる。こうすることで、猫目とイサコの関係を切り、イサコを止めることが目的だった。しかし兄の死を聞かされたイサコは逆上し、計画を諦めるどころか暴走を始める。
怒りに支配されたイサコは、自分を利用しようとしていた猫目を激しい戦闘の末に撃破。大黒黒客のメンバーを使って「子供の電脳体を体から引き剥がす」暗号を街中に設置し始める。大量に電脳を引き剥がせば、意識不明に陥る子供が何人か出る。そこに4423を降臨させる計画だった。しかし暗号がある程度読めるようになっていたガチャギリは「この暗号は何かおかしい」と気が付き、暗号設置を遅らせつつ、ダイチに事の次第を伝える。
復活した元祖大黒黒客 vs イサコ、再戦。勝てる見込みが薄いと知っていたダイチ達の目的は、できるだけ時間を稼ぎ、フミエとヤサコ、そして玉子が街中の暗号をフォーマットすることだった。また状況を把握したメガマス社は、営業9課(情報戦と荒事が専門。普段は営業部隊に偽装されている)を投入。イサコへの攻撃を始める。
なんとかその場を切り抜けたイサコは、9課の行動をメガマス社内から制止させるべく行動を開始。コイルスの空間経由でメガマス社の電脳へアクセスする(コイルス空間の存在は一般に知られていないので、コイルス経由のルートは防壁が薄かった。また猫目が持っていたパスワードも役に立った)。メガマス上層部の電脳へと到達したときに、イサコは奇妙なプロテクトが施された情報を発見する。古流の「メタタグ」を使ってプロテクトを解除すると、そこにはメガマス社の恐ろしい技術が記録されていた。「転生」である。
メガマス社は既に電脳体を入れ替える技術を確立していた。年老いた自身の肉体を捨て、若い体に電脳体を移す、つまり「転生」することで永遠の命を得るのだ。そしてメガマス社はこの技術を、政府の庇護下で特別な顧客(政府の要人や国内の富豪、優秀な科学者達)に向けて既に販売していた。
「転生」の顧客名簿には、イサコの兄も転生に利用された記録が残っていた(カンナも転生に利用された記録が残っている)。事故で死んだというのはメガマスの偽装だった。昏睡状態の兄の体に別の人間の電脳体が入れられ、記録上では兄は死亡したことにされている。兄の体に入った奴は、今もどこかでのうのうと暮らしているのだ。事実を知ったイサコは、自身の計画のことも忘れメガマスへの復讐に燃える。
事実を公表したところで国に関連する機関の支援は受けられない。メガマスは敵、猫目もいない、となれば協力を仰ぐのは大黒黒客とコイル探偵局しかなかった。「転生」を公表してメガマスの悪事をあばきたい『イサコ+大黒連合軍 with 旧型サッチー』と、「転生」を隠蔽したい『メガマス+国 with 新型サッチー』の一大電脳戦争が始まろうとしていた。戦いは大黒市のすべての子供達と電脳空間を巻き込んで「転生」を巡る大混戦に発展していく。
イサコは戦いを通じて、初めて仲間と心が繋がることの嬉しさや楽しさ苦しさを知った。彼女は一人静かに大黒連合軍の元を離れる…大切な仲間を守るために、自分が始めてしまったこの戦争を終わらせるために。それに気が付いたヤサコは、イサコを追って走り出す。
次回、電脳コイル 最終回「願いの電脳」!(は、たぶんありません)